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2024.07.16

コラム

【社長コラム】都会で鷹を見たいか?

 一富士、二鷹、三茄子―――というのは正夢の話。謂れは、家康が駿府城に居る時、初ナスがあまりに高かったため、その値段の高さを「まず一に高きは富士なり。その次は足高山(愛鷹山)なり。其次は初茄子」と言ったという説があるそうだ。

 私などは健康オタクの家康のこと、長寿の秘訣はと問われて一に富士(=志)、二に鷹(鷹狩=運動)、三にナスビ(=食事)が大切――と言ったとか?!ぐらいに考えていたのだが・・・

 富士山とナスは現代でも身近な存在だが、鷹は滅多にお目にかかることがない。先日、鷹の中でも大型のオオタカ(体長50,60センチ?)が我が家の庭に舞い降りた。これは後に分かったことだが、どうやらドバトがオオタカから必死に逃れようとしたのだろう。家の窓硝子にぶち当たった。窓には白っぽい産毛が付着していた。幸い窓ガラスは割れなかったが、庭には・・・・・

 初めはオオタカが羽でも痛めたのか左右不揃いの不自然な格好で佇んでいるのが見えた。てっきりオオタカが窓にぶつかり羽を痛めたか?と思った。このような猛禽類の保護センターはどこにあるのだろう。しばらくして木陰に移動したが、どうやら何かを抱え込んでいるようだ。そのうち鋭い嘴で獲物の毛をむしり出した。周囲に毛が散乱している。獲物はどうやら好物のドバトのようだ。

 充分に食欲を満たしたのか、その後フェンスに飛び移り周囲を注意深く見渡していたがやがて何処かへと飛び立っていった。マンションの管理人さんが新宿御苑に問い合わせたところ東京でも最近はしばしばオオタカを見かけるようになった。新宿周辺では神宮外苑辺りに生息しているのではないかとのことだった。

 今回の都知事選挙の争点の一つに神宮外苑の再開発が挙がっていた。推進派の現職に対し対抗馬候補は現状維持を主張。オオタカなどは大自然の中で生息するものだと考えていた。オオタカはカラスの天敵でもあるようだが獲物があるのでオオタカのような猛禽類の野鳥が都会でも増えているようだ。

 オオタカの突然の飛来に驚きマンションには「ペットの放置に気を付けて!」とのビラが貼りだされた。都会に住まいを得てオオタカと共生している自分を素直に喜んでいいのか。あまり深くは考えて来なかったが自分事になるとなかなか難しい問題だ。

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